世陸と陸連と右代さん
この一連の出来事については、いろいろ思うことがあるけど、
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190925-00000132-dal-spo
右代さんが出場できることになって、ほんとよかった。
内定の出し方について、日本陸連のミスが帳消しになるわけではないし、問題が解決したわけではないけど、ひとまず、右代さんが救われてよかった。ほんとうに。
日本陸連を批判する声をたくさん聞いたけど、わたしは陸連を責める気持ちにはなれなかった。
陸連が基準を見落としてたのはもちろんよくない。だけど、陸連は右代さんのことを高く評価していたからこそ、自信をもって内定を出してたと思うし、その内定には、心からの祝福や応援が含まれてたと思う。
それが基準を見落とした「誤内定」で、右代さんを傷つけて、競技者としてのチャンスを奪う感じになったのは、見ててつらかった。
世界陸上に出られるかどうかは、右代さんにとっては人生がかかってる問題だったと思う。
そんな重大な局面でのミスは、「そんなつもりじゃなかった」では済まされないけど、「そんなつもりじゃなかった」のが誰の目にも明らかな状況で、右代さんも、陸連を責めるに責められなかったと思う。
そんな中で、怒りで拳を振り上げるのではなく、攻撃的に噛みつくのではなく、自分に目を向け、自分の練習を淡々と重ねた右代さんって、すごいなと思う。
「大切な誰かを意図せず傷つけてしまう」というのは、いつだってよくあることだけど、こんなふうに目の当たりにすると、なんて重く心にのしかかるんだろう、と思った。
見てるだけのわたしでもつらかったのに、当事者はどれほどだったんだろう。
ひとまず、右代さんがinvitationで出場できることになって、ほっとした。
陸連の罪は軽くはならないけど、きっとみんな、わたしも含めて、痛めた心は軽くなったと思う。
明日からいよいよ世界陸上。
むかしは「なんもわかってないくせに、ギャーギャーうるせえ!!」と思ってた織田裕二も、今ではすっかりなじんでしまい、「織田裕二がいないと世界陸上じゃない」って感じ。
よ、ひさしぶり!今回もよろしくね!みたいな親近感。
しばらく睡眠不足になりそうだけど、今回もいっぱいたのしもう。
パフォーマンスそのもの以上に、その舞台にたどりつくまでのドラマにいちいち感動してしまうのは、わたしが歳をとったからかもしれないけど、選手の数だけある人生をひとつひとつ愛でながら、観戦したいなあ。