やさしい自然教室「京都御苑のきのこ」
今日は、京都御所できのこを探す会でした。
正式な名前は、京都科学読み物研究会の主催する、10月のやさしい自然教室「京都御苑のきのこ」
御所広い!空高い!
御所のなかを歩きまわり、きのこ愛が深く、きのこに詳しい先生に解説してもらいながら、きのこを探し、見つけ、観察し、愛でる。そして、きのこの立場(?)から地球環境についても考えたりする。そんな会。
今日いちばん、テンションのメーターが振り切れるくらい、キャー!!ってなったきのこは、これ。
マンネンタケ
どう見ても、ドラえもんのどら焼き!!!!
ぬるぬるなのかと思いきや、ニスを塗って仕上げたような、ツヤツヤ、すべすべの手ざわり。
標本にしても、10年以上、このツヤをキープするらしい。
そして、こんなかわいい見た目からはイメージがつながらないけど、マンネンタケは、漢方薬のレイシ(霊芝)。
このツヤを保ち続ける力を考えると、直観的に「このきのこはすごい力をもっているに違いない!よし、飲んでみよう!」って思う気持ちも、なんとなくわかる気がする。
そして、今日いちばん、すごく勉強になったのは、これ。
ヤマギマツタケの姿いろいろ
この3枚の写真は、別々のきのこに見えるけど、実はぜんぶ同じきのこ。
図鑑でよく見る姿と違うじゃん!って思うけど、でもよく考えたら当たり前だった。
だいたいどのきのこも、図鑑に載っている写真は1、2枚。一生のうち、いちばんいい時代の1枚が載ってる。
それ以外の時代の姿は、図鑑にはない。
人間と同じで、きのこだって、うまれたてのときがあり、だんだん育って、大人になって、役目を終えて、やがて衰えていく。
1枚や2枚の写真でその一生を示せるわけがない。
かなりの高齢の人が、自己紹介として幼少期の写真を出してきたら、「誰?」「同一人物?」ってなると思う。
きのこ図鑑と現実のきのこでは、その食い違いが、つねに起きてると思う。
きのこの変化は、ものすごく速い。その変わり方も、かなり大きい。
わたしたちが目にするきのこの多くは、たぶん、図鑑に載っている瞬間とは違う姿をしてる。
今まで、図鑑できのこを調べても、ぜんぜん見つけられないことがよくあった。
なんでこんなに見つからないんだろう?と思ってたけど、ああ、そうか。
道端で見つけた朽ちかけたきのこの名前を図鑑で調べるなんて、見知らぬ初対面のおじいさんを、ピチピチの若い時代の卒業アルバムから見つけ出そうとしてるようなもんだよね。
見つからないのも納得。あー、そういうことだったのかー
この発見が、今日いちばんの収穫。
今年はきのこ自体の数も少なくて、種類もあんまりなかったけど(10種類くらいかな?)、やっぱりきのこはかわいいなあ。
もっといろいろ知りたいなあ、と、あらためて思った一日でした。
来年も、また行こうっと♪
大興奮の去年の記録↓