わたしの有効成分
なんかとんでもないものを見つけてしまった。
誰なん、このジョブズ風の人。そして吹替の広島弁が完璧すぎる。
この広島弁、ネイティブ広島人にしかしゃべれんやつじゃ。
こんなん聞いたら、つられてすごい訛ってくるんじゃけど!
バファリンの半分は、やさしさでできている。
じゃあわたしは?わたしは何割くらい、やさしさでできてるだろう。
わたしの有効成分は、「変態」が8割、「知性」が2割ってとこかなと思う。
「やさしさ」も持ち合わせてるはずだけど、あんまり子どもにやさしくできてないから、「有効成分」ではないと思う。
ほんとは子どもが大好きだけど、ぜんぜんやさしくできない。冷たいし、いじわるだし、きっと愛情不足だと思う。でも、これでも本当に、子どものことが大好きだ。
わたしのやさしさは、有効成分以外の部分だと思う。薬効をもたない、デンプンとかセルロースとか、たぶんそっち。
子どもを上手に愛してあげられない。
愛してないのではない。「伝わるように愛してあげること」ができない。
伝わってるんだろうか。子どもたちに。子どもたちは、わたしといることで、安心できてるんだろうか。
存在してても効き目のない、わたしのなかの、子どもへのやさしさ。
バファリンみたいに半分もやさしさに占められるのはいやだけど、伝わる形のやさしさをもった人間でありたい。
わたしもこの変な動画みたいに、
「ええがに伝わっとらんと思うけど、お母さんのやさしさゆうたら、こういうところなんよ」
って、ばりばりの広島弁でプレゼンして残しとこうかな。
こんなことを全力でできるなんて、お母さんはわたしたちのことがすごく好きで、そして、相当おかしな人だったのかもしれないなあって、わたしがこの世を去ったあと、子どもたちがおなかを抱えて笑ってくれたら、たぶん最高にうれしいな。