『サヨナラ』
図書館で息子が見つけた変な本。ガオ。
よく見ると、ぜんぶ木の実。
叫び声とともに体の元気が抜けてしまうという発想と、その表し方はおもしろい。
でもやっぱり、ガオって言うと、こっち。
GAOほかの歌は知らない。ほかは知らないけど、こんな名曲は1曲で十分。
「かえりたい」「逢いたい」と歌いながらも、タイトルは『サヨナラ』
きっとこの先も「君」のことを何度も同じように思い出すんだと思う。「君」はいつまでも大切なままだけど、でも、いったん思い出として、箱(カバン)の中に入れて、歩き出す。そんな感じ。
この歌を聴くと、昔を思い出す。今も変わらず輝いていて、わたしから離れない。名前のない時間。もうずっと前のこと。
前は、過去を思い出すのはよくないことだと思ってた。でも今は違う。
昔のしあわせは、今と比べるためにあるんじゃなくて、きっと糧にしていくものだと思う。未練とは違う。自信。あんなに満たされた、しあわせな日々があったなんて、わたしの人生ってすごい。って。
だから昔のしあわせを忘れる必要はないと思う。今はそう思う。
もしわたしに「すてる」→「はい」→「それをすてるなんてとんでもない!」というコマンドが表示される機能がついていたら、あのときわたしは違う選択をしたのかな。
自分が捨て猫みたいに置いていった相手をあとから思い出して、やっぱりあのまま一緒にいたらよかったんじゃないか、と思ってしまう自分もなさけないけど、それを今、ドラクエでまとめてしまった自分が、若干、悲しくもあったりする。