被写体への愛がとまらない件
やさしい自然教室「京都御苑のきのこ」 (京都科学読み物研究会主催)に参加した。初秋の日曜日。
わたしはきのこが好きだ。あの見た目。あの生きかた。生まれ変わったらきのこになってもいいと思ってる。
わたしはきのこを「植物」だと思っている人が許せない。きのこは菌類だ。「動物じゃなかったら植物」みたいな適当な分類をする人が多すぎる。
という、菌類への熱い想いを日頃から口にしていたら、こんなすてきな企画があることをともだちが教えてくれた。言葉にするというのは大事だ。菌類、好きだ!
以下、出会えたきのこのうち、気に入った子たち。
ニオイコベニタケ
「におい」っていうからには何かいいにおいがするのかなと思ったら、ガイドの先生いわく、カブトムシのにおいがするらしい。カブトムシか・・・
イボテングタケ
わたしはベニテング派だけど、こうして見るとイボテングもなかなかいい。美男子。かさがこれ以上開くと品がなくなるけど、このイボテングの開き具合は完璧。
少し離れたところにあった、まだ幼いイボテングタケ。
松ぼっくりとおともだちみたい。
ほかにもかわいいきのこはあったけど、この3つが、とくにかわいかった。
わたしは写真を撮るのが苦手だと思ってたけど、なんだろう。きのこの写真となると、異常にクオリティが高いような。愛か。
ついでに、きのこじゃないけど、この樹も好きでした。お話してるみたい。
御所のなかをこんなにぐるぐる歩いたのは初めてで、はるか昔に付き合ってた人が野球をしていたグランドも初めて見た。大学生のサークルらしき集団が野球をしてるのを見て、「そうか、あの人はここでかわいい女子大生に出会ってわたしをふったんだなあ」と、18年前に思いをはせたりしながらも、きのこに心を洗われた、すてきな秋の一日でした。