そして父になってみる
ともだち(女)のことがすごく好きで、ふとした瞬間に、ああ、もしわたしが男だったらこの人と結婚したかったなーと思った。
2児の母(わたし)が、2児の母(ともだち)にむけて「結婚したかった」っておかしな発言だけど、でも、性別を問わず、そう思える人に出会えるのは、すごくしあわせなことだと思う。
世の中には数えきれないほどの恋愛小説があるけど、
「2児の母が2児の母に恋をして、最終的に4児の父になる」
っていう展開の小説って、ないなあ。
いや、べつにそういう展開を望んでるわけではないです、あったら読んでみたいと思っただけで。ほんとだよ!
わたしのこの先の人生、父になるっていう選択肢あるんかな。
いや、ないな。わたしは最後まで女だな。
女に生まれて、よかったと思う。
ひとつは、自分で自分のこどもを産めたから。わたしって哺乳類なんだなーって実感できた。まあ、自分が哺乳類だという自覚が生きる上で必要かどうかは微妙だけど。
もうひとつは、すごく好きになった人が、男の人だったから。ブルゾンちえみではないけど、細胞レベルで、その人が特別な人だということを知ってた気がする。もうここにはいないけど。
そんなかんじで自分の性別に迷ってた(迷ってないか)今日は、中西圭三『Woman』の気分でした。
サビがすごく頭に残る。ただ、サビ以外の部分にあんまりインパクトがない。歌全体を好きかと聞かれると少し悩むけど、いい歌だと思います。
中西圭三と言えば『Woman』が代表曲っぽいけど、わたしは『You and I』のほうが好き。「隠していたいけがれもすべて受け止める」って、わたしもいっぺん言われてみたい。
まあわたしの場合は「隠していたいけがれ」もあるけど、基本的には「隠しきれないけがれ」だらけ。
ここまできたら、けがれを芸術的に配置して、美しくけがれて生きたいです。(開き直り)