ただのしかばねに愛をこめて
ハロウィンが近いからか、ガイコツやオバケに見えた。
返事がない。ただのレンコンのようだ。
なにかを待つのは心のエネルギーを消耗するからきらい。
返事がなくても、返事を待たないわたしでいたい。
届いたらいい。
たくさんの人に聞いてもらうのは簡単なのに、大切な人に、たったひとこと伝えることは、とてつもなくむずかしい。
もしも返事がなかったら。
こわくて、わたしはなにも言えない。
わたしはこんなによくしゃべるのに、きっといちばん言いたいことは、死ぬまでもごもご口に入れたままだと思う。
生きてるあいだに、伝えられるのかな。自信ない。1ミリも。
ガイコツレンコンたちのせいで、感傷的になってしまった。
「なに言ってんの、ばかじゃないの」←レンコンの気持ち(代弁)
レンコンたちがおしゃべりなしゃれこうべじゃなくてよかった。
レンコンついでにわたしがこどもの頃すきだった本をのせときます。
『だいこんだんめん れんこんざんねん』
かこさとしさんの幅の広さ。驚異的。