娘と0とマイナスと
娘が通うスイミングスクールは12級から始まり、上達するにつれて、12級→11級→10級→・・・→1級→特級と進んでいく。特級より上はない。
今はまだ10級だけど、やる気まんまんの娘は
「わたしはこのままがんばって、どんどん上の級に進んで、マイナス99級まで行くねん!!」
と言っている。
目標 マイナス99級 (笑)
まあ、たしかに、数の規則性で行けば10級よりも上のはずだもんね。
どこ目指してるのかわかりにくいけど、うまくなりたいって意味だよね。
でもマイナスって付くと、どんどんランクが下がってるみたいに聞こえる。
理屈ではなにも間違ってないはずなのに不思議。
そんな娘が、ある日、こんなことを言い出した。
「問題です!1位よりすごいのは何位でしょう!」
「なに?特別賞とか?」と答えると、
「ぶぶー!ゼロ位でした!だって、3、2、1の次は0やろ!」
と、自信満々。ゼロ位って!!聞いたことないわ。
「ゼロ位って、順位がない(=0)ってことだから、すごくないんじゃないの?」
と聞き返すと、
「え、じゃあゼロ位はいちばんすごくないってこと?最下位?」
いや、それも違う。
「順位は、すごい方から順番に並んだときに、前から何番目かってことだから、0はないよ」って説明してみたけど、わかったんだかわかってないんだか、微妙な顔をされた。
「だったら0番目が0位やん」
!!!
0番目って、どういう状態なん。列の先頭より前にオバケでもいるんかい!
けっこう上手に説明したつもりだったのに、母、敗北。
「お母さんって先生やったんやろ?」
「うん、まあ、いちおう」
「じゃあ、おしえて」
「うぐぐぐ」
娘に0や数の概念をわかりやすく伝えられるようになるまで、母の修業は続く。
娘がマイナス99級になるまでに、「わかった!」と言われたい。
「お母さんの説明、わかりやすい💛」って、死ぬまでに1回くらい言われたい。
わたしの最大の強敵は、娘かもしれない。お母さん、負けないぞ!