豚の花束
豚肉を焼いて食べたら家中が「わたしは豚肉を焼きました」ってにおいになってしまった。
こんなときこそファブリーズの出番だ。
こどもに「ちょっとこれであちこちしゅっしゅってして」と託すと、布団やカーテンがびしょぬれになるほどファブリーズで攻めてくれた。すごい薔薇の香り。
しかし。
薔薇の香りが強くなっても、豚の香りがなくなったわけではない。強いものと強いものが闘って、両者が生き残っている。
これは豚であり、薔薇である。
このなんとも言えないにおいを何と呼べばいいのだろう。と、思ったとき、天から降りてきた言葉。
「豚の花束…!」
豚なんだけどフローラル。
豚と花が束になってかかってくる。
肩を並べて個性を競う、強烈な豚と強烈な花。
この状況、まさに豚の花束。
「サバの花束」「サンマの花束」「餃子の花束」など、活用はいろいろあると思うので、夕飯後に部屋にこもったにおいとお花のかおりで闘って両者引き分けになってしまったら、みなさんもぜひ使ってください。