雑記 雑感 エトセトラ

日々、思考回路を暴走中。

はじめての

娘のはじめてのピアノの発表会だった。
始まる2時間前まで公園の砂場で裸足で砂を掘りまくっていたとは思えないくらい、いい演奏だった。別人か。

数日前に先生にボロクソ言われて、カチンときて、演奏で先生を見返してほしい、あなたはできるってところを先生に見せつけてやりたい、このままじゃお母さんがくやしい、ってわたしがすごい意地になってしまってたけど、それが伝わったのか、それとも本人も本人でくやしかったのか、本番は見違えるくらいよかった。
意地と気迫が視覚的に見えるくらい。殺気すら感じるくらい。真剣に弾いていた。 すごい演奏だった。かっこよかった。

あと、すごくよかったなと思ったのが、本人が少し緊張してたこと。度胸があるのか、鈍感なのか、ふだん、人前に出ることにまったく緊張しない娘が、緊張してた。
弾き終わったあと、涙ぐんだ目で、「途中で止まったらどうしようって思った」「繰り返しのとこまちがえた気がする」(←記憶が飛んでる)って帰ってきて、うわあ、こんなの初めて見たー!と思った。
よいパフォーマンスには、緊張も大事。飲み込まれてはいけないけど、自分を奮い立たせる力になると思う。

「心に変化がうまれれば、こどもは一人で成長する」ってマルキーニョスさんが言ってた。←ブラジルのバレーボールの人
娘はきっと、心に変化があったと思う。あの演奏は、今までのあの子にはできなかった。なにかを乗り越えた演奏だったと思う。

よくがんばったなあ。怒ってばっかりだったけど、ほんとにここまでよくやってきたと思う。今日ばかりは、まわりのお母さんに誉められたら、謙遜せずに「いい演奏だったでしょう!」って胸はって誉められといた。


はじめての舞台。おおきな一歩。
すてきな一日。ありがとう。